2月3日は東京・大田区にある池上本門寺で節分の豆まきが行われるんだよ~。
ぼくも豆まきで参加するんだあ!
みんなの笑顔が見られるなんてと~っても楽しみだねえ。
ところで節分の豆まきって何でするの?
豆まきするといいことあるのお?
あれっ?そういえば節分ってなんなのお~?
わかんないよ~
やれやれ。
せっかく節分会に参加するのに何も知らないとは。
あれえ、おじいさんはだあれ?
わしは近くのお寺で隠居しておるお坊さんじゃよ。
こぞうくんに節分のことを教えてやろう。
わあいありがとう~。さっそくだけど節分ってなあに???
日本では古来、1年を24の季節に分けていたんじゃ。
立春」は聞いたことあるじゃろ。立春立夏、立秋、立冬は季節の始まりを指し、さらに春分、夏至、秋分、冬至など、それらも24つの季節のうちの一つなんじゃよ。立春は春の始まり。つまり一年の始まりでもあるわけじゃ。
立春は2月4日にあたっておるため、その前日の3日がちょうど節目となる日なんじゃよ。
へえ~。だから「季節を分ける」ってかくんだねえ。
そうじゃ。おぬしはぽけーっとした顔をしとるが、なかなかおりこうさんじゃの。
えへへ~。その日はどういう日なの?
季節の変わり目には何をひきやすいというかのお?
ピアノや楽器は指がかじかんで弾きにくいし…。算数の引き算も得意じゃない。あとひくものと言えば…???
あっ風邪だあ!
そうじゃの。病のほかに、季節の移り変わりには悪鬼がつきやすいというんじゃ。
だから、新しい春を迎える前日に病や悪鬼を追い払おうというのが節分会の起源となったんじゃ。
現在では炒った豆をまくという習慣が受け継がれているのお。
豆まきするといいことあるの?
豆はいわゆる種じゃ。 種はやがて発芽し生長する。ものすごい生命力を宿しているんじゃ。
その生命力を「いただき」健康を願うんじゃ。
わしら人間、生きとし生けるものは健康が第一。人間は健康だったら何でもできる可能性を持つもんじゃ。
だから1年の無病息災(健康で無事であること)を願うんじゃよ。
へええ~。
あと一つ、掛け声についてじゃが。
わしら日蓮宗では「福はうち」は言うが、「鬼はそと」とは言わないんじゃ。
なぜならわしらが読むお経の『妙法蓮華経』には、守り神として鬼子母神(きしもじん)が出てくるからじゃ。
あれっ?「鬼」がついてるねえ。
きしもじんさんは、いつもそばにいてみんなを守ってくれるんだね。
じゃあぼくもみんなの幸せを願って「福はうち!」「福はうち!」って豆をまくよ!
おじいさんありがとう!
みんなも家で豆まきをして、家族全員で幸せな1年を過ごしてくだされ。